中国スマホ市場で異変!アップル苦戦、ファーウェイ急成長の裏側
世界最大のスマートフォン市場である中国で起きている大きな変化があります。実は、長年人気を誇ってきたAppleのiPhoneが苦戦を強いられてます。
一方で、以前は制裁で苦しんでいたHuaweiが驚異的な復活を遂げています。
Appleの中国市場シェア急落!その実態と原因
まずは、Appleの状況から見ていきましょう。市場調査会社Canalysの最新データによると、2024年第2四半期(4月〜6月)のAppleの中国におけるスマートフォン出荷台数が、なんと前年同期比で6.7%も減少しています。
Appleの苦戦、数字で見る
- 出荷台数:970万台(前年同期は1,040万台)
- 市場シェア:14%(前年同期は16%)
- 市場順位:6位(前年同期は3位)
これらの数字を見ると、Appleが中国市場でかなり苦戦していることがわかります。では、なぜこんなことになってしまったのでしょうか?
Apple苦戦の主な原因
- 競合他社の強さ
- 中国国内メーカーの技術力向上
- 消費者の愛国心
– 特にHuaweiの復活が大きな影響
– 高性能で手頃な価格のスマートフォンが増加
– 中国製品を選ぶ傾向が強まっている
Huaweiの驚異的復活!その戦略と成功要因
一方で、Huaweiの復活ぶりは目を見張るものがあります。わずか1年で出荷台数を41%も増やし、市場シェアを15%まで伸ばしました。
Huaweiは、米国の制裁で一時は窮地に陥りましたが、自社開発の半導体チップを搭載したハイエンドスマートフォンを2023年8月に発売。これが大きな転機となりました。
中国スマホ市場全体の動向:何が変わったのか?
では、中国のスマートフォン市場全体ではどんな変化が起きているのでしょうか?
市場全体の特徴
- 市場規模の拡大
- 国内メーカーの躍進
- 競争の激化
– 2024年第2四半期は前年同期比10%増
– トップ5をすべて中国メーカーが占める
– 各社がシェア争いを繰り広げている
主要メーカーのシェア(2024年第2四半期)
- Vivo:19%
- OPPO:16%
- Honor:15%
- Huawei:15%
- Xiaomi:順位不明(トップ5入り)
- Apple:14%
この状況を、Canalysのリサーチアナリスト、Lucas Zhong氏は次のように分析しています。
国内メーカーが市場をリードし、中国本土市場でトップ5を独占したのは史上初のことです。一方、Appleは中国市場で成長の圧力に直面しており、積極的にチャネル管理の最適化に取り組んでいます。
Appleの対抗策:ディスカウントキャンペーンの強化
Appleも手をこまねいているわけではありません。中国市場での販売促進のため、大規模なディスカウントキャンペーンを展開しています。
- 2024年5月:過去最大規模の値引きキャンペーン実施
- 最大2,300元(約4万6,000円)の値引き
- 2月の2倍規模のキャンペーン
これらの施策が功を奏するかどうか、今後の展開が注目されます。
変化の激しいスマホ市場、勝者は誰に?
中国のスマートフォン市場は、まさに群雄割拠の様相を呈しています。Appleの苦戦、Huaweiの復活、そして国内メーカーの躍進。この激しい競争は、最終的に私たち消費者にとってプラスに働く可能性が高いです。
- より高性能な製品が
- より手頃な価格で
- より多くの選択肢から選べる
そんな未来が、すぐそこまで来ているのかもしれません。
ただし、この状況は常に変化しています。Appleが新たな戦略で巻き返すかもしれませんし、また別の企業が革新的な製品で市場を席巻するかもしれません。
(Via Reuters.)
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