米国でUSB-C搭載のiPhoneが法律で義務化される可能性、上院議員が新たに後押し
欧州連合(EU)は、長年の議論の末、USB-Cを共通の充電規格として義務付けることに合意しましたが、少なくとも米国の一部の議員も欧州の動きに追随する意向のようです
The Vergeによると、米国の著名な上院議員3人が、Gina Raimondo商務長官に宛てた共同書簡を執筆し、米国の規制当局に対し、欧州委員会に倣って、すべてのスマートフォンメーカーに世界共通の充電規格を遵守するよう求めたとのことです
Edward J. Markey(民主党)、Elizabeth Warren(民主党)、Bernie Sanders(無所属)の3上院議員が署名したこの書簡は、商務省に対し、「EUに続いて、消費者の不要なコストを解決し、電子廃棄物を軽減し、新しい電子機器の購入プロセスに健全性と確実性を回復するための包括戦略を策定してほしい」と呼びかけています
書簡では、2021年9月の欧州委員会のプレスリリースを引用し、「消費者は平均して約3個の携帯電話用充電器を所有し、そのうち2個を日常的に使用している」とし、約40%の消費者が「利用可能な充電器の互換性がないため」携帯電話を充電できなかったと報告していることを指摘しています(EU報告書は38%と明記、3議員からの書簡はこれを「約40%」と切り上げました)
消費者が複数の充電規格に対応する際に直面する問題に加え、上院議員は、人々が新しいスマートフォンを購入する際、特にプラットフォームを変更する際に、互換性のない古い充電器がすぐに廃棄されることによる廃棄物の量も懸念しています
注目すべきは、上院議員たちは、商務省が自動的にEUの法律をコピーして、USB-Cを具体的に義務付けることを主張していないことです、その代わりに、商務省が「包括的な戦略」を立て、独自に規格を策定するよう求めています
この手紙は、AppleやiPhoneを具体的に言及していませんが、それは、この手紙を書く際に上院議員が真っ先に念頭に置いているのはAppleのLightningポートだと言っても過言ではありません
他のほとんどの主要なスマートフォンブランドは、すでにUSB-Cに完全に移行しているか、移行に向けて順調に進んでいます
しかし、たとえ米商務省が上院議員たちの言葉を肝に銘じ、直ちにこの問題に取り組み始めるとしても、長期的にはあまり重要ではないと思われます
AppleはすでにUSB-Cを搭載したiPhoneをテストしており、早ければ来年iPhone 15にUSB-Cが搭載されると報道されています
(Via The Verge.)
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