2024年第2四半期、米国でのMac出荷台数はほぼ横ばい:M4チップ搭載Macへの期待高まる

2024年第2四半期、米国でのMac出荷台数はほぼ横ばい:M4チップ搭載Macへの期待高まる

2024年第2四半期のMac出荷状況:停滞か成長の兆しか

2024年第2四半期(Q2)のMac出荷台数に関する最新の分析レポートが発表され、興味深い動向が明らかになりました。

Canalysの調査によると、この期間のMac出荷台数は前年同期比でほぼ横ばいとなっています。具体的には、わずか0.5%の増加で、出荷台数は232万台にとどまりました。

一方で、PC市場全体では3.7%の成長が見られ、特にLenovoなどの他メーカーは7.7%もの大幅な成長を記録しています。この結果、AppleのPC市場シェアは12.3%となり、前年同期の12.7%から若干の低下が見られました。

Mac事業の現状:安定した収益と過去の成功

興味深いことに、Mac事業の売上高は過去2年間、比較的安定しています。2023年以降、四半期ごとの売上高は68億ドルから77億ドルの間で推移しています。これは、2021年から2022年にかけてのM1搭載Mac登場時の記録的な売上高には及びませんが、安定した需要を示しています。


特に、2020年11月から2021年5月にかけて発売されたM1搭載のMacBook Pro、MacBook Air、Mac mini、そして完全にリデザインされたiMacは大きな成功を収めました。

2021年10月にはM1 ProとM1 Max搭載のMacBook Proモデルも登場し、この一連の製品ラインナップの刷新が、多くのユーザーのアップグレード需要を喚起しました。

その結果、2022年第4四半期には過去最高の115億ドルという驚異的な売上高を記録しています。この成功は、Apple Siliconへの移行による性能と効率性の大幅な向上が、消費者に強く支持されたことを示しています。

M4搭載Mac:新たな成長の起爆剤となるか

Appleは今後も積極的な製品開発を続けていく姿勢を見せています。最新の情報によると、2024年10月に特別イベントを開催し、4つの新しいM4搭載Macを発表する予定だとされています。

期待される新製品ラインナップ

  • 新型iMac
  • 新型Mac mini
  • 14インチMacBook Pro(リフレッシュモデル)
  • 16インチMacBook Pro(リフレッシュモデル)

特に注目すべきは、iMacの更新サイクルです。M3搭載iMacが2023年10月に発売されたばかりですが、わずか1年でM4モデルが登場する可能性があります。

これは、2021年4月に発売されたM1 iMacから2年以上更新がなかった状況と比べると、非常に積極的なアップデートスケジュールと言えるでしょう。

市場予測と今後の展望

Canalysの分析によると、2024年の米国PC市場全体の出荷台数は約6,969万台と予測されており、これは2023年の6,578万台から6%の成長を意味します。さらに2025年には7,398万台まで増加し、6.2%の成長が見込まれています。

しかし、消費者向け出荷台数は2024年にわずか0.6%の成長にとどまる見通しです。一方で、

  • 法人向け:8.5%増
  • 政府向け:12.9%増
  • 教育機関向け:10%増

と、ビジネスセクターでの需要が大きく伸びると予測されています。

Macの今後と市場の期待

2024年第2四半期のMac出荷台数は横ばいでしたが、これは新モデル発表前の買い控えが影響している可能性があります。M4搭載Macの登場は、再び大きなアップグレード需要を喚起し、市場を活性化させる可能性を秘めています。

特に、ビジネスセクターでの需要増加が見込まれる中、高性能かつ効率的なM4 Macは、企業や組織のニーズに合致する可能性が高いと言えるでしょう。また、教育機関向けの需要増加も、Macの強みを活かせる分野です。

Appleが今後どのようなイノベーションを提供し、市場のニーズに応えていくのか。M4搭載Macの詳細と、それが市場にもたらす影響に注目が集まっています。

(Via Canalys.)


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