Siri新デザインが2026年登場予定 Finderアイコン風の見た目でAIアシスタントが大変身

Siri新デザインが2026年登場予定 Finderアイコン風の見た目でAIアシスタントが大変身

あなたは普段、iPhoneのSiriをどのくらい使っていますか。「Hey Siri」と話しかけても、期待した答えが返ってこなくてがっかりした経験はありませんか。

私も長年iPhoneユーザーとして、Siriの機能に物足りなさを感じていました。しかし、Appleが計画している大胆なデザイン変更により、私たちが知っているSiriは根本的に変わろうとしています。

この記事では、Bloomberg の最新報告を基に、Siri の新デザインと機能強化について解説します。

読み終える頃には、Apple製品の将来性と、あなたのデジタルライフがどう変わるかが見えてくるでしょう。

なぜAppleはSiriのデザインを変更するのか

Bloomberg の記者Mark Gurman氏が2024年12月に報告したところによると、AppleはSiriに「視覚的な個性」を与える計画を進めています。この変更は単なるデザインの刷新ではなく、AI技術の進歩に合わせた戦略的な判断です。

現在のSiriは音声のみのやり取りが中心で、視覚的な要素は画面下部の波形表示程度に限られています。しかし、OpenAIのChatGPTやGoogleのBardといった競合AI が登場し、より自然な対話を実現する中で、Appleも新しいアプローチが必要だと判断したのです。

新デザインは「Bubbles」というコードネームで開発されており、1990年代のMicrosoft Officeに登場したクリップ(Clippy)を思い起こさせる、アニメーション化されたキャラクターになる予定です。

ただし、Appleらしい洗練されたデザインで、MacユーザーにはおなじみのFinderアイコンのようなスマイリーフェイスが候補に挙がっています。

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90年代のクリップからの進化を表現したイメージ

2つの新デバイスで先行導入される予定

新しいSiriデザインは、Appleが開発中の2つのホーム向けデバイスで初めて導入される見込みです。

まず2026年に登場予定の「HomePad」または「HomePod Touch」と呼ばれるデバイスです。これはiPadをスマートホームのコントロールパネルとして特化させたような製品で、壁に取り付けたり、専用スタンドに設置したりして使います。このデバイスでは新しいSiriの視覚インターフェースを体験できますが、会話機能は限定的になる予定です。

より注目すべきは、2027年に予定されている「テーブルトップロボット」です。このデバイスは、iPadサイズの画面が可動式のアームに取り付けられており、部屋の中でユーザーを追跡して画面の向きを自動調整します。価格は1000ドル程度(約15万円)と予想されており、Siriが真の意味での「バーチャル コンパニオン」として機能します。

例えば、友人との夕食の話をしている時に、Siriが会話に割り込んで近くのレストランを提案したり、旅行計画について双方向の議論を展開したりできるようになります。これはOpenAIの音声モードに似た体験を、Appleの製品で実現するものです。

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スマートホーム環境でタブレット型デバイスを使う様子

実践アドバイス 今からできるSiri活用術

新しいSiriの登場を待つ間に、現在のSiriをより効果的に使う方法を身につけておきましょう。

まず、Siriへの話し方を工夫してみてください。「明日の天気は?」ではなく「明日の東京の天気を教えて」のように、具体的な場所や時間を含めると精度が向上します。また、「リマインダーに追加して」と言った後に具体的な内容を伝えることで、日常のタスク管理が格段に楽になります。

ショートカット機能も積極的に活用しましょう。設定アプリからショートカットを作成すれば、「おやすみモード」と言うだけでアラームの設定、ライトの調整、充電器の接続確認などを一度に実行できます。

競合他社との比較 Appleの優位性はどこにあるか

AI アシスタント市場では、AmazonのAlexa、GoogleのAssistant、そして最近ではOpenAIのChatGPTが激しく競争しています。この中でAppleの新しいSiri はどのような特徴を持つのでしょうか。

最大の特徴は、Appleエコシステム全体との深い統合です。iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、そして新しいホームデバイスまで、すべてが連携してシームレスな体験を提供します。例えば、ホームデバイスで始めた会話をiPhoneで継続したり、Macで作成した書類についてSiriに質問したりできるようになる可能性があります。

プライバシー面でもAppleは優位性を持ちます。同社は従来から「オンデバイス処理」を重視しており、可能な限りデータをクラウドに送信せずに端末内で処理を完結させています。新しいSiriでも、この方針は継続される見込みです。

一方で、ChatGPTのような生成AI としての能力では、まだ追いつくべき部分があります。Appleは2024年末から段階的にChatGPT との統合を進めていますが、完全に独自のAI モデルに移行するまでには時間がかかるでしょう。

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Apple エコシステム全体でのSiri統合イメージ

まとめ

Appleの新しいSiri デザインは、単なる見た目の変更を超えて、私たちとAI の関わり方を根本的に変える可能性があります。
重要なポイントをまとめると次の通りです。

  • 2026年から2027年にかけて段階的に導入される視覚的な新デザイン
  • Finder アイコン風のスマイリーフェイスで親しみやすさを追求
  • ホーム向けの新デバイスで先行導入、その後他製品にも展開予定
  • 競合他社を意識した会話機能の強化とプライバシー保護の両立

今後数年間で、私たちのデジタル体験は大きく変わるでしょう。
新しいSiriの登場に備えて、現在の機能を使いこなしながら、どのようなライフスタイルの変化を望むかを考えてみることをお勧めします。

特に、スマートホーム製品の導入を検討している方は、Appleの新デバイスの発表を待ってから購入判断をするのも良い戦略かもしれません。

(Via 9to5Mac.)


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