VLCメディアプレーヤーがAI字幕機能を搭載へ!オフラインでも利用可能に
多くの人が利用している多機能メディアプレーヤー「VLC media player」が、近いうちに画期的なアップデートを迎える予定です。
開発元のVideoLAN社は、なんとAIが自動生成する字幕機能をVLCに搭載することを発表しました。しかも、この機能はオフライン環境でも利用できるというから驚きです。
VLCにAI字幕機能が搭載される!
CES 2025でお披露目された注目の技術
この革新的な技術は、米国で開催された家電見本市「CES 2025」でVideoLAN社によって発表され、実際に動作する様子が動画で公開されました。
VLCに搭載されるAIは、動画の内容を解析し、リアルタイムで字幕を生成します。さらに、生成された字幕を別の言語に翻訳することも可能になる予定です。
オフラインで利用できるAI翻訳の強み
VideoLAN社の代表であるKempf氏によると、このAI字幕機能の最大の特長は、インターネット接続がなくても利用できる点です。
100以上の言語に対応する予定で、「重要なのは、これがクラウドサービスを利用せず、ローカルの環境、つまりあなたのパソコン上で動作するということです」と述べています。
ライブ配信にも対応予定
公開された動画では、オープンソースのAIモデルがリアルタイムで字幕を生成する様子が確認できます。VideoLAN社によると、この機能は既存の動画ファイルだけでなく、ライブ配信にも対応する予定とのことです。
既存のプラグインとの違い
実は、VLCではすでにOpenAIのWhisperを利用した字幕生成プラグインが開発されていました。しかし、今回発表されたのは、VLCアプリにネイティブに組み込まれる機能のようです。具体的な提供時期については、まだ明らかにされていません。
VLC 4.0への期待
大幅なアップデートが進行中
VideoLAN社は、2024年3月にVLCの大規模アップデートとなるバージョン4.0の開発を進めていることを発表しました。
このアップデートでは、アプリの核となる部分が全面的に書き直され、インターフェースも刷新される予定です。AI字幕機能の搭載も、この大型アップデートの一環として実現するのかもしれません。
Apple Vision Proへの対応も視野に
VideoLAN社は、Appleが発表した空間コンピュータ「Apple Vision Pro」向けのVLCの開発も進めていることを明らかにしています。今後、様々なプラットフォームでVLCの新しい機能が利用できるようになるのが楽しみです。
なぜ今、AI字幕なのか?
字幕制作の現状と課題
これまで、動画に字幕を付ける作業は時間と手間がかかるものでした。特に個人で動画を制作している場合や、ニッチな言語の動画に字幕を付けるのはハードルが高い作業でした。
AI字幕がもたらす可能性
AI字幕技術の登場によって、これらの課題が大きく改善される可能性があります。AIが自動で字幕を生成してくれるため、時間やコストを大幅に削減できます。また、リアルタイム翻訳機能によって、言語の壁を越えたコミュニケーションも容易になるでしょう。
VLCがAI字幕に注力する理由
VLCは、オープンソースで無料でありながら、多くのフォーマットに対応した高機能なメディアプレーヤーとして世界中で利用されています。
今回のAI字幕機能の搭載は、VLCがさらに多くのユーザーにとって利便性の高いツールとなることを目指していることの表れと言えるでしょう。
特に、オフラインで利用できるという点は、インターネット環境に左右されずに動画を楽しみたいユーザーにとって大きな魅力となります。
まとめ
フラインでの利用が可能になることで、場所を選ばずに様々な言語の動画を楽しめるようになるでしょう。
VideoLAN社からの正式なリリースが待ち遠しいですね。
(Via 9to5Mac.)
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