M4 Pro Mac mini vs M1 Max Mac Studio 徹底比較:小さくても高性能!どちらを選ぶべき?
AppleのMacラインナップの中で、コンパクトながらパワフルなデスクトップマシンとして人気を集めてきたMac mini。2024年、待望のM4チップを搭載した新型モデルが登場し、従来のM1 Max搭載Mac Studioと比較しても引けを取らない性能を実現しました。
新型M4 Pro搭載Mac miniと、やや古くなりましたが依然として高い性能を誇るM1 Max搭載Mac Studioを比較。どちらを選ぶべきか?
M4 Pro Mac mini と M1 Max Mac Studio – 仕様
仕様 | M4 Pro Mac mini (2024) | M1 Max Mac Studio (2022) |
---|---|---|
発売開始価格 | 218,800円 Mac mini M4のベスト価格 |
249,800円 |
寸法(cm) | 12.7x 12.7 x 5.0 | 19.7 x 19.7 x9.5 |
重量(kg) | 0.73 | 2.7 |
プロセッサ | Apple M4 Pro 12コアCPU、 Apple M4 Pro 14コアCPU |
Apple M1 Max 10コアCPU |
グラフィックス | 16 コア GPU、 20 コア GPU |
24 コア GPU、 32 コア GPU |
ラム | 24GB、 48GB、 64GB |
32GB、 64GB |
ネットワーキング | 802.11ax Wi-Fi 6E ワイヤレスネットワーク IEEE 802.11a/b/g/n/ac 互換、 Bluetooth 5.3、 ギガビットイーサネット、10Gig アップグレード可能 |
802.11ax Wi-Fi 6 ワイヤレスネットワーク IEEE 802.11a/b/g/n/ac 互換、 Bluetooth 5.0、10Gb イーサネット |
ストレージ | 512GB、 1TB、 2TB、 4TB、 8TB |
512GB、 1TB、 2TB、 4TB、 8TB |
ディスプレイサポート | 最大 3: Thunderbolt または HDMI 経由の 6K 60Hz 3 つ、 または Thunderbolt 経由の 6K 60Hz 1 つと Thunderbolt または HDMI 経由の 8K 60Hz または 4K 240Hz 1 つ |
最大5台: Pro Display XDR 4台と4K 1台 |
ポート | HDMI、 Thunderbolt 5 x 3、 USB 3 Type-C x 2 (前面)、 ギガビット イーサネット、 3.5mm ヘッドフォン (前面) |
HDMI、 Thunderbolt 4 x 4、 USB-A x 2、 USB 3 x 2 Type-C(前面) ギガビットイーサネット、 SDXC(前面) 3.5mmヘッドフォン |
M4 Pro Mac miniとM1 Max Mac Studioのデザインの違い
まずデザイン面から見てみましょう。
サイズと重量
Mac Studioは2022年に登場し、その見た目は「背の高いMac mini」と言われることが多くありました。サイズは19.7cm四方で高さは9.5cmと、比較的大きな筐体を持ち、重さも約2.7kgあります。
これに対して、最新のM4 Pro Mac miniはサイズが12.7cm四方、高さは5.0cmとさらにコンパクトになりました。重さも約0.7kgと非常に軽く、持ち運びが簡単です。
コンパクトさが求められる場合、M4 Pro Mac miniは圧倒的に優れています。小さいながらも、後部の端子の数は減っておらず、前面にもUSB-Cポートが配置されるなど、利便性が向上しています。
デザインのポイント
Mac Studioの筐体はアルミニウムで作られており、後部には放熱のための通気口が配置されています。一方、M4 Pro Mac miniには後部に通気口がなく、代わりに底部に通気口が配置されています。これにより、よりスリムでシンプルなデザインが実現されています。また、電源ボタンも底部に移動しており、設置場所によっては少し使いにくい場合があります。
M4 ProとM1 Maxの処理性能比較
次に、両モデルの処理性能を比較します。
CPUとGPU
M1 Max Mac Studioは10コアのCPUを搭載し、うち8コアがパフォーマンス向け、2コアが省電力向けに設計されています。グラフィックには24コアのGPUを搭載しており、映像編集などに強みを持つ一方、32コアまでの拡張が可能です。
これに対して、M4 Pro Mac miniは12コアのCPUを搭載し、そのうち8コアがパフォーマンス向け、4コアが省電力向けです。GPUは16コアから始まり、オプションで20コアまで選べるのが特徴です。
AppleはM4 ProのAI処理がM1 Maxの3倍の性能を持つとしています。映像処理向けのメディアエンジンも搭載しており、これにより動画のエンコードや再生が高速に行えます。
メモリと拡張性
メモリと記憶装置
Mac Studioの基本構成では、32GBの統合メモリと512GBのSSDが標準で付属しており、64GBまでのメモリ増設が可能です。メモリ帯域幅は400GB/sと非常に高速です。
一方、M4 Pro Mac miniは24GBからスタートし、最大64GBまでのアップグレードが可能です。ただし、帯域幅は273GB/sと、Studioに比べると少し劣りますが、それでも日常的な使用には十分な速度です。
ストレージと接続性
どちらのモデルも最大8TBのSSDにアップグレード可能ですが、Mac miniはThunderbolt 5を採用しており、従来のThunderbolt 4に比べて2倍の転送速度を実現しています。これは、映像編集や大容量ファイルの転送を行うユーザーにとって大きなメリットです。
Mac Studioはプロフェッショナルな用途を想定して10GbpsのEthernetを標準で備えているのに対し、Mac miniは1Gbps Ethernetが標準で、オプションで10Gbpsにアップグレード可能です。
ベンチマークと実際の使用感
M4 ProのCPUはM1 Mac miniの約1.8倍のパフォーマンスを持つとAppleは発表しています。また、M4 ProのGPUはM1の2.2倍の性能を持ち、特に映像編集やグラフィック処理でその力を発揮します。
M1 Max Mac Studioのシングルコアスコアは2,419、マルチコアスコアは12,627です。M4 Proはそれを上回る性能を持つと予測されており、特にマルチコアの処理能力において優位性があります。
Metal の場合、M1 Max Mac Studio はテストリストで 81,009 という非常に優れたスコアを獲得しています。Apple の主張に基づくと、M4 は約 72,000、M4 Pro は約 144,000 に達するはずです。
Apple の主張が正しければ、処理性能に関しては M4 Pro Mac mini の方が M1 Max Mac Studio よりも強力です。
実際の用途での選択
Mac Studioはその性能から、多くのスクリーンを駆使しての作業や、大規模な映像編集などに向いています。
一方、Mac miniは小型ながらも高いパフォーマンスを発揮するため、家庭や小規模なオフィスでの使用に最適です。特に最新のThunderbolt 5やWi-Fi 6Eのサポートにより、最新のテクノロジーを活用したいユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
価格とコストパフォーマンス
初期価格とオプション
M1 Max Mac Studioは発売当初、249,800円で販売されていましたが、現在では27万円程度で入手可能です。
一方、M4 Pro Mac miniは218,800円からスタートします。この価格には、12コアCPU、16コアGPU、24GBの統合メモリ、512GBのSSDが含まれています。
オプションで14コアCPUと20コアGPUにアップグレードすることもでき、さらにメモリやストレージの拡張も可能です。価格を考慮した場合、最新の技術を備えたMac miniは非常に魅力的です。
どちらを選ぶべきか?
選択のポイント
結論として、M1 Max Mac StudioとM4 Pro Mac miniのどちらを選ぶかは、使用用途と予算に依存します。高い処理能力と拡張性が必要なプロフェッショナルユーザーであれば、特にグラフィック系の作業を行う場合にはMac Studioが適しています。
しかし、最新の技術をコンパクトにまとめたM4 Pro Mac miniは、一般家庭やオフィスでの使用、または少し大きなパフォーマンスを求めるユーザーにとって最適な選択肢です。
Thunderbolt 5対応のMac miniは最新の周辺機器との互換性が高く、家庭内ネットワークやワイヤレス接続を含めて高いパフォーマンスを発揮します。一方で、より多くのディスプレイを接続して作業を行いたいユーザーには、Mac Studioが良い選択肢です。
まとめ
よりコンパクトなサイズで最新技術を詰め込んだM4 Pro Mac miniは、日常的な使用や軽いプロフェッショナル用途に最適です。
一方、M1 Max Mac Studioは、その圧倒的な処理能力と拡張性から、プロフェッショナルな環境での使用に適しています。
予算や用途、そして求める性能によって、あなたに最適なMacが見つかるはずです。
どちらを選ぶにしても、Appleの技術力が生み出す高品質な体験を楽しむことができます。
(Via Apple Insider.)
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