Apple、iOS 18.2 developer betaをリリース:ChatGPT連携、画像生成、Visual Intelligenceなど
2024年、Appleは待望のiPhone 16シリーズと共に、WWDC 2024で発表された「Apple Intelligence」の実装を段階的に進めています。
iOS 18.1では文章作成支援やAI写真編集など、一部の機能が導入されましたが、今回のiOS 18.2ベータ版では、さらに画期的な機能が追加されることになりました。
注目の新機能:ChatGPTとの統合がもたらす可能性
iOS 18.2の目玉機能として、OpenAIのChatGPTがSiriに統合されることが挙げられます。この機能は、iPhoneユーザーのAI活用の幅を大きく広げることが期待されています。
特筆すべきは、ChatGPTの利用にOpenAIのアカウント登録が不要という点です。ただし、デフォルトではオフに設定されているため、使用開始時に有効化する必要があります。
Siriに「Ask ChatGPT」と話しかけることで、ChatGPTの高度な対話機能を直接利用できるようになります。
画像生成機能が充実:Image PlaygroundとGenmoji
Apple独自の画像生成機能は、以下の3つのサービスで展開されます:
- Image Playground
- Genmoji
- ChatGPT画像生成
– テキストプロンプトによる画像生成
– 独立したアプリケーションとして提供
– メッセージアプリやメモアプリとの連携機能
– カスタム絵文字の作成が可能
– 写真データを基にした人物の絵文字化
– 絵文字キーボードからの簡単アクセス
– Siri経由でのAI画像生成
– Image Playgroundとは別系統の生成エンジン
メールアプリの進化:AI活用による効率的な情報管理
iOS 18.2では、メールアプリが大幅にリニューアルされます。主な改善点は以下の通りです:
- プロフィール画像とアイコンの表示機能追加
- AIによる自動メール分類(Primary、Promotions、Transactions、Updates)
- スマートリプライ機能の搭載
- 送信者別の一括表示機能
特に自動メール分類機能は、Gmailのような直感的な整理が可能になり、ビジネスユーザーの生産性向上が期待されます。
iPhone 16シリーズ限定:Visual Intelligence
Visual Intelligenceは、iPhone 16シリーズに搭載される画像認識AI機能です。カメラで捉えた画像を解析し、以下のような機能を提供します:
- ポスターやチラシからの予定自動登録
- 物体認識(例:犬種の特定)
- Google検索やChatGPTとの連携による詳細情報の提供
文章作成支援ツールの強化
iOS 18.1で導入された文章作成支援機能が、ChatGPTとの統合によりさらに進化します。新しい「Compose」ボタンを使用することで、AIによる文章生成や編集が可能になります。また、「Describe your change」機能を使用すると、文章のトーンを簡単に調整できます。
iOS 18.2ベータ版の利用方法
現在のベータ版は、以下の機種でのみ利用可能です:
- iPhone 16シリーズ
- iPhone 15 Pro
- iPhone 15 Pro Max
利用開始には、Appleベータプログラムへの登録が必要です。設定アプリから「Apple Intelligence & Siri」を選択し、待機リストに登録することで数時間以内に承認されます。
一般ユーザー向けの正式版は、2024年12月頃にリリースされる予定です。
#(Via Tom’s Guide.)
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