昨日、「iPhoneの「80％充電制限」と「最適化充電」の違いとは？バッテリー寿命を延ばす方法」で、「80％充電制限」と「最適化充電」それぞれのメリットと注意点、設定方法をお伝えしました。

実際のデータで検証：80%充電は本当に効果があるのか？

ドイツのMacweltの結果を踏まえ、姉妹サイトのMacworldが「ボックス プロット」と「ビースウォームプロット」を組み合わせて検証しています。

ボックスプロットとビースウォームプロットの組み合わせのメリット

• ボックスプロットとビースウォームプロットを組み合わせることで、データの分布をより詳細に視覚化できます。
• ボックスプロットはデータのばらつきや外れ値を示すのに優れていますが、個々のデータポイントの詳細はわかりにくいです。
• ビースウォームプロットはデータポイントを個別に表示し、分布の密度を視覚的に理解しやすくします。
• この組み合わせにより、データの全体像と詳細を同時に把握することが可能になります。

調査の概要

• 参加者数：102名
• 充電習慣：

– 100%まで充電するグループ：56名
– 80%まで充電するグループ：46名

データ分析の結果

• Y軸上の2つの色または線は、iPhoneを80%までしか充電しない人と、100%まで充電する人の2つのカテゴリーにおけるデータポイントを表しています。
• それぞれのカテゴリーで、バッテリー容量がどの程度の人をカウントしたかは、点の数で示されています。
• iPhoneを100%まで充電するユーザーは56人、80%までしか充電しないユーザーは46人でした。
• 2つのグループの規模は同じではありませんが、ほぼ同じです。

分析の結果、以下のことが明らかになりました：

• 80%充電グループの方が、バッテリー健康度が高い傾向にある
• T検定の結果、P値が0.047121（全データ）と0.047547（140サイクル以上のデータ）となり、統計的に有意な差が認められた

つまり、80%充電制限を利用することで、バッテリーの寿命を延ばす効果が確認されたのです。

80%充電のメリットとデメリット

この調査結果を踏まえの、80%充電のメリットとデメリット：

メリット

• バッテリーの健康度維持
• 長期的なバッテリー寿命の延長
• 充電サイクル数の減少

デメリット

• 1回の充電での使用時間の減少
• 頻繁な充電が必要になる可能性
• 急な長時間使用時に電池切れのリスク

(Via Macworld.)