Appleは常に革新の最先端を走り続けています。Appleを取り巻く最新の話題のひとつが、iPhoneのフラッグシップモデルに樹脂付き銅箔（RCC）コンポーネントを実装する可能性です。しかし、RCCとはいったい何なのでしょうか？

RCCとその潜在的な利点について

RCC（Resin Coated Copper）は、メインボードの厚みを大幅に減らすことができる素材です。つまり、デバイスの内部スペースを大幅に節約できる可能性があります。

さらに、RCCにはガラス繊維がないため、穴あけ工程がより簡単になります。これらの要素が組み合わさることで、将来のiPhoneモデルに採用される説得力のあるケースが提示されます。

しかし、どんな技術革新にも課題はつきものです。著名アナリストのMing-Chi Kuo氏は、RCCは有望ではあるものの、限界があると指摘しています。

具体的には、その壊れやすい性質と落下テストに耐えられないことが懸念を呼んでいます。この壊れやすさが、2024年のiPhone 16にRCCコンポーネントが採用されない主な理由です。

技術界におけるRCCの現状

これまでRCCを知らなかったのはあなただけではありません。AppleがiPhone 16にRCC技術を採用するかもしれないという憶測が話題になったのはつい最近のことです。

しかし、それはすぐに他の技術ニュースの影に隠れてしまいました。Kuo氏の最近のリサーチノートは、このトピックに光を当て、RCCに関するAppleのスタンスを明確にすることを目的としています。

では、Appleがこの新進気鋭のテクノロジーを採用するのはいつになるのでしょうか？

Kuo氏によれば、その時期はRCC材料の進歩にかかっているとのこと。現在、味の素はRCCの主要サプライヤーとして市場をリードしています。Appleと味の素のコラボレーションにより、2024年第3四半期までにRCC素材が改善されれば、2025年のiPhone 17のハイエンドモデルに搭載される可能性が高くなります。

簡単に言えば、Appleはグラスファイバーを使用しないコンポーネントを使用することで、スペースを節約できるという潜在的なメリットを見出していますが、それが次期iPhoneの特徴になる可能性は低いということです。A19 Proのような将来のモデルで見られるかもしれませんが、決定的な予測を立てるにはまだ初期の段階です。

(Via 9to5Mac.)