AppleのTim Cookは、デザイナーが準備不足を警告しているにもかかわらず、ヘッドセットの発売を命じた
AppleのCEOであるTim Cookは、オペレーションチーフのJeff Williams氏に味方し、同社のデザインチームの意向に反して、第一世代の複合現実型ヘッドセットデバイスを今年中に発売することを推進したとFinancial Timesが報じました
複合現実型ヘッドセットの発売時期については、Apple社内でかなりの争点になっているようで、同社の工業デザインチームは、このカテゴリーのデバイスはまだ発売の準備ができていないと注意を促し、数年後に軽量なARメガネ製品が成熟するまで遅らせたいと考えていたようです
一方、Appleのオペレーションチームは、3Dビデオの視聴やインタラクティブなワークアウト、バーチャルアバターとのFaceTime通話などを可能にするVRに特化したスキーゴーグル型ヘッドセットという形で、この製品の初期バージョンを出荷したいと考えていました
Appleのオペレーションチーフを経てCEOに就任したTim Cookは、Jeff Williams氏に味方し、Appleのデザイナーからの反対を押し切り、より限定的な製品での早期発売を迫ったと報じられています
Financial Timesの取材に対し、このデバイスに携わった元Appleエンジニアは、出荷への大きなプレッシャー を語っています
2019年にデザインチーフのJony Iveが退社すると、Appleのデザインチームは現在、Williams氏の直属となりました、Steve Jobsの時代にはデザインがApple製品の方向性をリードしていましたが、Cookのリーダーシップの下、オペレーションが製品開発の主導権を握るようになってきていることに従業員は気づいています
ある元エンジニアは、Appleで働く醍醐味は、デザインチームの「非常識な要求」を満たすためにエンジニアリングソリューションを考案することだと語っていたが、近年は明らかに変わってきています
Appleのヘッドセットは、発売前の初代iPhoneの2倍にあたる7年間、活発に開発されてきたと言われています、このデバイスは、Tim Cook氏のリーダーシップのもとで開発されました
Apple初の新しいコンピューティング・プラットフォームとして、Tim Cook氏の遺産と直接結びついていると考えられています
同社は、販売開始後1年間のヘッドセットの販売台数を100万台程度と見込んでおり、価格帯は3,000ドル程度とされています
それでも、Appleは今年後半にこの製品の「マーケティング活動」を準備していると言われています
(Via Apple Insider.)
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