Appleデータセンターの街中暖房計画が発表されてから、5年以上が経過しました、この計画は、余分な熱を回収し、近隣の住宅を暖めるために利用するというものでした

背景

データセンターは大量の電力を消費し、大量の熱を発生させます、Appleは2017年、当時建設中だったデンマークのデータセンターの環境への配慮を強化する計画を打ち出しました

Appleは2017年の環境責任報告書でこの計画を公表しました、現在、デンマーク中部のユトランド半島地域に、再生可能エネルギー100%で稼働する新しいデータセンターを建設中です

デンマーク最大級の変電所に近いため、データセンターはバックアップ発電機を必要としません、バックアップ発電機は通常ディーゼルで稼働し、定期的なテストと燃料の燃焼が必要です

Appleデータセンターの熱回収計画

Appleで約30°Cに熱せられた水は、発電所でさらに50°Cに熱せられ、地元の町にポンプで送られる水の一部となります、冷水の代わりにAppleの温水で始めることで、発電所のエネルギーコストを削減できます

高いエネルギーコストが関心を高める

2017年の時点では、この金額は意味をなさなかったようですが、ロシアの制裁によってエネルギーコストが劇的に増加したことから、現在では実現への関心がはるかに高まっているとWSJは報じています

電力を大量に消費するデータセンターの利用が急増しており、コンピュータチップで発生した余剰熱を自治体の暖房ネットワークに流すよう、欧州当局から圧力がかかっています

デンマークの町ヴィボルグでは、485,000平方フィートのデータセンターを地元の熱供給網に接続するよう地元当局がAppleに働きかけています

デンマークの欧州議会議員で、エネルギー効率法に関する交渉を主導している Niels Fuglsang 氏は「データセンターの熱を確実に利用することができれば、光熱費を節約し、気候に良いことをすることができます」と述べています

(Via 9to5Mac.)