iPhone機種変更で銀行アプリはどうなる?三菱UFJのワンタイムパスワードと5行の引き継ぎ【2026年版】

iPhone機種変更で銀行アプリはどうなる?三菱UFJのワンタイムパスワードと5行の引き継ぎ【2026年版】

iPhone を買い替えたら、銀行アプリにログインできない。振込しようとしたら、ワンタイムパスワード(1回かぎりの使い捨ての暗証番号)がない。そんな経験はありませんか?

この記事は、2016年に「三菱東京UFJ銀行」のワンタイムパスワードの再登録について書いたものです。当時の私は、機種変更のあとに銀行からの自動音声の電話を受けて、6桁の番号を入れて登録し直しました。

あれから銀行の名前も、アプリも、手順も変わりました。そこで2026年10月に、三菱UFJ、みずほ、りそな、楽天、ゆうちょの5つの銀行について書き直しました。

古い iPhone でやることは、2026年10月19日に私の iPhone で画面を開いて確かめた表記で書いています。新しい iPhone での手順は試していません。新しい iPhone での手順は、各銀行の公式の案内によります。銀行ごとに公式ページへのリンクを置いていますので、当日はそちらを見ながら進めてください。

先に結論:5つの銀行に共通する3つのこと

銀行ごとに手順はちがいます。それでも、機種変更の前にやっておくことは、だいたい同じです。

  1. 全部の銀行アプリが新しい iPhone で使えるまで、古い iPhone を消さない。りそなと楽天は古い iPhone に出す QR コード(二次元バーコード)で移します。みずほとゆうちょは、古い iPhone からデータを移さないと明細などが引き継げません。
  2. ログインIDとパスワードを確かめておく。新しい iPhone では、まずログインし直すところから始まる銀行が多いです。思い出せないなら、前の日のうちに確かめておきましょう。
  3. 銀行に届けている電話番号とメールアドレスが、今も受け取れるか確かめる。本人確認の電話や SMS(携帯電話番号あてのショートメッセージ)、認証用のメールが届く先です。機種変更でメールアドレスが変わる人は、先に銀行の届け出を変えておきます。

もう1つ。パスワードや暗証番号を紙に書くときは、そのものは書かず、ヒントだけにしておくのが安心です。

5つの銀行の早見表

銀行使うアプリ古い iPhone の役目
三菱UFJ銀行「三菱UFJ銀行」1つ前もって案内を読み、電話番号とメールを確かめる
みずほ銀行「みずほ銀行アプリ」1つクイックスタートで新しい iPhone へ移す
りそな銀行「りそなグループアプリ」1つ引き継ぎ用の QR コードを出す(30秒で消える)
楽天銀行「楽天銀行アプリ」1つ二次元バーコードを出す(1時間で切れる)
ゆうちょ銀行「ゆうちょ通帳」と「ゆうちょ認証」の2つiCloud キーチェーンをオンにして移す

クイックスタートは、古い iPhone と新しい iPhone を並べて、中身をまるごと移す iPhone の機能です。iCloud キーチェーンは、パスワードなどを iCloud に預けて、ほかの Apple 製品と同じにしておく機能です。

三菱UFJ銀行:ワンタイムパスワードの再登録が要る

三菱UFJ銀行はワンタイムパスワードの再登録が必要

2016年に書いたとおり、今も機種変更したらワンタイムパスワードの登録のし直しが要ります。三菱UFJの公式のワンタイムパスワードのページに、機種変更したら再度の利用登録が要る、と書かれています。ワンタイムパスワードも生体認証(顔や指紋でのログイン)も、アプリ「三菱UFJ銀行」の中の機能です。

前の日にやること

  1. 銀行に届けている電話番号が、通話できる番号か確かめる
  2. 機種変更でメールアドレスが変わるなら、届け出のメールアドレスを変える
  3. アプリの「各種手続き・その他」→「機種変更する場合」→「機種変更されたお客様へ」を開いて読んでおく
  4. ログインパスワードを確かめる
  5. 運転免許証かマイナンバーカードを手元に用意する

三菱UFJ銀行アプリの「各種手続き・その他」の画面

本人確認は電話より免許証かマイナンバーカードで

新しい iPhone でワンタイムパスワードを登録し直すとき、本人確認の方法を選びます。選べるのは「運転免許証またはマイナンバーカード」「ハガキ」「電話」の3つです。

ここが落とし穴です。電話(自動音声)で本人確認をすると、一部の取引が制限されます。公式ページには、銀行の決めた上限額を超える振込や、住所の変更などが並んでいます。2016年の私は電話で登録しましたが、今なら運転免許証かマイナンバーカードを選びます。ハガキは、届くまで約1週間から10日かかります。

あわせて、生体認証と MUFGあんしんパス(スマホで本人確認や取引の承認をする仕組み)も登録し直します。

新しい iPhone での手順は、三菱UFJ銀行の公式の案内によります。

みずほ銀行:アプリに引き継ぎのメニューはない

みずほ銀行アプリはクイックスタートで移す

「みずほ銀行アプリ」(前の名前は、みずほダイレクトアプリ)には、機種変更や引き継ぎのメニューがありません。私の iPhone でも、「お客さまメニュー」に引き継ぎの項目は見当たりませんでした。

そのかわり、iPhone のクイックスタートで古い iPhone から移します。古い iPhone がないと、入出金明細、メモ、リマインダーは移りません。新しい iPhone で初回登録からやり直しになります。

みずほ銀行アプリの「お客さまメニュー」の画面

前の日にやること

  1. ログインパスワード(半角英数字6桁から32桁)を確かめる
  2. ご利用カード(振込のときに使う第2暗証番号のカード)のアプリ版を使っている人は、第1暗証番号(数字4桁)も確かめる
  3. アプリパスワード(数字6桁)を確かめる
  4. アプリ版の人は、SMS を受け取れる携帯電話番号か確かめる

第2暗証番号は、アプリの画面の上のほうで確かめられます。

新しい iPhone では、アプリを開いて「設定する」から進め、前と同じログインパスワードでログインします。アプリ版の人は、そのあと第1暗証番号、生年月日、SMS の認証コードで手続きをします。手順は、みずほ銀行の公式の案内によります。

以前の記事で書いた「ワンタイムパスワードの発行に最低2週間かかる」話は、今は当てはまりません。みずほの「ワンタイムパスワードアプリ」は、2024年11月8日にサービスを終えました。今は振込などの認証に「ご利用カード(アプリ版)」を使います。

りそな銀行:QR コードは30秒で消える

りそなの引き継ぎ用QRコードは30秒で消える

「りそなグループアプリ」は、古い iPhone に出した QR コードを、新しい iPhone で読み取って引き継ぎます。iPhone のバックアップから戻す方法には対応していません。

当日の流れ

  1. 古い iPhone でアプリを開き、左上のプロフィールをタップする
  2. 「機種変更による引き継ぎ」をタップする
  3. 出てきた QR コードを、新しい iPhone のアプリで読み取る(手順はりそな銀行の公式の案内による)

りそなグループアプリの「機種変更による引継ぎ」の画面

画面には「引継ぎ用QRコードの有効時間は30秒です。」と出ます。QR コードは30秒で消えます。

QR コードは人に見せないでください。画面にもそう書かれています。新しい iPhone での設定が終わると、古い iPhone のアプリは使えなくなります。

インターネットバンキング「マイゲート」でスマホ認証(スマホで振込を承認する機能)を使っている人は、新しい iPhone で申し込み直しが要ります。届け出の電話番号に使い捨てのパスワードが届くか、秘密の質問の答えを覚えているか、前の日に確かめておきましょう。

楽天銀行:古い iPhone を下取りに出すなら前の日に

楽天銀行のクイックログインの二次元バーコードは1時間有効

「楽天銀行アプリ」は、古い iPhone で二次元バーコード(QR コードのようなもの)を作り、新しい iPhone で読み取ってログインの設定を移します。

当日の流れ

  1. 古い iPhone でアプリを開き、左上のプロフィールをタップする
  2. 「機種変更時のクイックログイン移行」をタップする
  3. 認証キー(自分で決める数字4桁)を入れる
  4. 二次元バーコードを作る
  5. 新しい iPhone で読み取り、認証キーを入れる(手順は楽天銀行の公式の案内による)

楽天銀行アプリの「機種変更時のクイックログイン移行」の画面

公式ページの表記は「アカウント」ですが、私の iPhone の画面ではプロフィールのアイコンでした。二次元バーコードの有効期限は、作ってから1時間です。

古い iPhone を下取りに出すなど、手元に残らない人は、前の日にクイックログインを削除しておきます。楽天銀行は、電話やメールでのセキュリティ設定の解除には応じない、と公式に書いています。メールアドレスが変わる人も、先に登録し直しておきましょう。ワンタイム認証のキーは、登録したメールアドレスに届きます。

ゆうちょ銀行:iCloud キーチェーンがオンか確かめる

ゆうちょ銀行は「ゆうちょ通帳」と「ゆうちょ認証」の2つのアプリに注意

ゆうちょは、アプリが2つに分かれています。明細を見る「ゆうちょ通帳」と、取引の認証をする「ゆうちょ認証」です。私の iPhone に入っているのも、この2つだけでした。

「ゆうちょ通帳」の明細とログインの認証方法は、次のどれかで移したときだけ引き継げます。

  • iCloud キーチェーンをオンにして、iCloud バックアップから移す
  • パソコンで暗号化したバックアップから移す
  • iCloud キーチェーンをオンにして、クイックスタートで移す

そこで、古い iPhone の「設定」→ 自分の名前 →「iCloud」→「パスワード」を開き、「このiPhoneを同期」がオンか確かめておきます。iOS 17 以前は「パスワードとキーチェーン」という名前です。私の iPhone ではオンになっていました。

「ゆうちょ認証」の中身は、どの方法でも引き継げません。新しい iPhone で利用登録をやり直します。アプリに解除のメニューもありませんでした。登録のときに、書類による本人確認(スマホで本人確認書類の IC チップを読み取る方法)を求められることがあります。マイナンバーカードか運転免許証を用意しておきましょう。運転免許証は暗証番号が2組要ります。手順は、ゆうちょ銀行の公式の案内によります。

もう古い iPhone を消してしまったら

慌てなくて大丈夫です。時間はかかりますが、どの銀行もやり直す道があります。

  • 三菱UFJ:ハガキを選ぶと、約1週間から10日で届きます。急ぐなら、支店の窓口で登録用の番号を出してもらえます(持ち物は公式の案内で確かめてください)
  • みずほ:新しい iPhone で初回登録をします。アプリで見られる明細は、さかのぼれる期間が短くなります
  • りそな:設定のあと6時間、一部の取引が制限されることがあります
  • 楽天:ユーザIDとログインパスワードが分かれば、新しい iPhone でクイックログインを設定し直せます
  • ゆうちょ:「ゆうちょ通帳」の取引の認証と、「ゆうちょ認証」の利用登録をやり直します

どれも細かい手順は、上の各銀行の公式の案内を見てください。

前の日に書いておく「銀行シート」

5つの銀行を全部使っている人は少ないと思います。それでも2つか3つあれば、当日はどこまで済んだか分からなくなりがちです。レッスンの生徒さんから、機種変更のあとにメールで相談をもらったことがあります。「アプリにログインし直さなあかんけど、IDやパスワードを忘れたものがある。どこで確かめられるか」という内容でした。銀行アプリの話ではありませんが、機種変更の日につまずくのは、まさにここです。

そこで、noteで販売しているエンディングノートのパッケージに、「機種変更の日・銀行アプリ」のシート(2026年10月追加)を入れました。銀行ごとに、使っているアプリ、前の日にやること、当日の順番、新しい iPhone で使えたかの✓を書きこめます。スプレッドシートと、印刷して手で書きこめる PDF の両方があり、この記事の5行分の記入例も入っています。

パスワードや暗証番号そのものは書かない作りです。ログインIDとパスワードのヒントは、パッケージの別のシートにまとめて書きます。

エンディングノート&実務ガイドのパッケージ、家族が迷わない引き継ぎ設計(note)

銀行の手順は、ときどき変わります。この記事の内容は2026年10月19日から20日に、各銀行の公式ページと私の iPhone で確かめたものです。当日は、各銀行の公式の案内を開いて確かめてから進めてください。


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