Appleは新型iPad Proの発売を控え、人工知能（AI）の世界へと大きく舵を切ろうとしています。

BloombergのMark Gurman氏の最近の「Power On」ニュースレターによると、Appleはコンピュータ・プロセッサーのアップグレードを加速させており、新しいiMac、MacBook Pro、Mac miniとともにM4チップを今年後半にリリースする予定です。

M4チップは、新しいAI機能への道を開く新しいニューラルエンジンを搭載すると予想されており、新しいiPad Proがこのテクノロジーを披露する最初のデバイスになるようです。

M4チップ： AppleのAI戦略のゲームチェンジャー

新型iPad ProにM3ではなくM4チップを搭載するという決定は重要です。これは、Appleがこのタブレットを初の真にAIを搭載したデバイスと位置づけ、それ以降の新製品をすべてAIデバイスと謳うことを示唆しています。

この動きは、Google、Microsoft、Amazonなどの企業がAIの研究開発に多額の投資を行っている、ここ数年のテック業界を席巻しているAIブームに呼応したものであることは明らかです。

6月の世界開発者会議（WWDC）に先駆けて新しいiPad Proを発表することで、Appleは気を散らすことなくAIチップ戦略を打ち出すことができます。

これにより、AppleはM4チップと新しいiPad Proが、今年後半にiPadOS 18の一部として提供されるAIソフトウェアとサービスをどのように活用するかに集中することができます。

Appleの製品ラインにおけるAIの未来

M4チップと新しいiPad Proの導入は、AppleのAI戦略の始まりに過ぎません。iPhone16に搭載されるA18チップも、同様にAIを軸としたものと位置づけられると予想されます。

このことは、Appleがタブレットやスマートフォンからコンピュータ、そしてそれ以上に至るまで、製品ライン全体にわたってAI技術を統合することにコミットしていることを示唆しています。

(Via 9to5Mac.)